必ずその時がくる

みなさんは覚醒というものを経験したことがあるだろうか?

私は覚醒というものを実感したのは小学生の時だ。

音楽の授業中にリコーダーの課題で『エーデルワイス』を演奏できるようになるというものがあった。

私は何度も何度も練習したのだが、必ずと言って良いほど同じ箇所で間違えてしまっていた。当然それではテストに合格しないので、それこそ何十回も練習し続けた。

何回練習したかは流石に覚えていないが、ある時その箇所を間違えずに演奏することができたのだ。

それも今日はこれが最後の練習と覚悟を決めてやったのではなく、何度も行っていた練習で特段覚悟を決めて臨んだわけではなかった。

「偶然か?」

私はそう考えてもう一度やり直したらまたできた。

それから何度やっても間違えることなく演奏することができたのだ。

この体験は私に『努力し続ければ必ずできるようになる』という信念を与えることになったのだ。

この体験は資格試験で結果が出ないことに対して不安がなくなった。

『理解の段階まで実力が至ってない』と思えるようになったのだ。

今にして思えばこの体験があったから私は十五回も試験に落ちても続けるとができたのではないかと思っている。

努力しているのに結果が出ないことは非常に苦しいだろう。もう止めてしまおうと思ったことも何度もある。だが、その考えが自然に自分の頭に浮かんだときは覚醒間近だと思う。

私は何度も行政書士試験に落ちて「もう無理だ……諦めよう」と思った年に合格した。

合格した時の試験を終えた時「あ……合格した」と根拠もなく思ったものだ。

おそらくだが、180点の壁を越えるだけの覚醒をしたのだと思う。

あの覚醒の瞬間は本当に気持ちの良いものだ。

人によっては覚醒をするまでもなく合格するスゴイ人がいるのも事実だが、私は覚醒することによって合格することができたのだ。

覚醒は努力を続けていれば必ず来ると私は思っている。

そのサインは「もう無理だ」という感情かもしれない。ならば努力を重ねて自然と無理だという感情が噴出したら覚醒のサインであると思って、もう少し努力を続けてみると良いだろう。

その時はかならす来るのだ。

投稿者: やとぎ

 宮崎県の片隅で令和三年に行政書士事務所を開業  『小説家になろう』『カクヨム』で小説を公開中。  代表作は一二三書房様のレーベルである『サーガフォレスト』で書籍化された『墓守は意外とやることが多い』

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